正真正銘の漆黒

こんにちは
アンノンデザイナーのミカです。

まずは、先日まで福井県の「テオ・ヤンセン展」のコラボ企画として行われていた
「女性作家の作る漆装身具展」にご来場いただいた皆様
誠にありがとうございます。
15人の女性作家さま達の内の一人として参加させて頂きとても光栄でした。
ご縁をくださった先生や福井県の皆様にもこの場をお借りしてお礼を言わせてください。
本当に本当にありがとうございます。

今回は
私が漆の「黒」に込めている思いについてお話しします。

みなさんが「漆」といわれて真っ先に浮かぶイメージって
ほとんどの方が「黒」が多いかな、と私自身思っています。

まず、漆が黒い理由に関しては
透漆(飴色のやや透き通った漆)に酸化鉄を加えます。
そうすると、漆と鉄イオンが化学反応を起こすので黒くなります。

合成樹脂塗料の場合は、カーボンなどを分散させることで着色するので不透明。
漆の場合、主成分のウルシオールという酵素自体と鉄が反応しあうため、
漆そのものが黒くなる=独特の深みや透明感が生まれる

といった図式。
化学式の話は私も苦手なのでこの先は割愛いたします。笑


かくいう私は、漆を生業にするまで黒にあまり良い印象を持っておりませんでした。

黒の持つ力強さに、自分が飲まれてコントロール不能になりそうな感覚があったから。
他にも悪人に対して「アイツは黒だ」や「腹黒い」とか何かとネガティブな言葉に付いて回る節もありますよね。

でも、その価値観が覆ったのは17歳の時。
それはテレビで漆に一目惚れして、その後職人さんに会いに行き、初めて真剣に漆器を見た時のことでした。

それまで漠然と抱いていた「黒に対する恐怖」が変わった。
どこまでも深い深い黒の底は、奈落ではなく「銀河の果て」のような美しさでした。
地上にいたのに一瞬にしてどこか知らない遠くの宇宙へ吸い込まれるような感覚。
日本には「漆黒」という言葉があるけど 、
『これが漆黒か』と頭じゃなく本能で理解した瞬間でした。

以来、私は漆の黒が超超超好きです。
漆の色の中で一番美しいのも「黒」だと思ってます。

annonの黒シリーズちゃんたち

そして最近、ついに衣類でも黒が好きになるきっかけがありました。

ランジェリーブランド「albage」さんの「KARASU」という名のランジェリーを買ったのがキッカケでした。

パーソナルカラーが近頃はだいぶ浸透していていますが、私は「パーソナルカラー 秋」タイプ。

黒はどちらかというと似合いにくいと言われております。それもあって何となく漆の黒以外はあまり身に付けて来ませんでした。

でも、自分の心と身体に本当にしっくり来るものを身に付けると、似合うとか似合わないとか以前に何だかパワーが湧いてくる。

そんな体験を経て「漆の黒を好きになるくらい、私黒好きだったじゃん」という気持ちを思い出し最近はブラックコーデにハマってます。


人差し指には「fermata」、ネイルも黒💅
fermata、側面から

最後に黒といえばこの曲ということで
髭(HiGE)の「黒にそめろ」をご紹介して終わりにしたいと思います。

ご覧いただきましてありがとうございました。