蒔絵筆をオンラインで買いたい人へ

つい2〜3日前、フランスの方からメールでお問い合わせを頂きました。
内容をかいつまんで書くと

”金継ぎで使う蒔絵筆が欲しいけど、フランスでは入手が難しい。
蒔絵筆が買うことのできるオンラインストアを教えて頂けませんか?”

お調べしてお教えしましたが、これって海外の人に限らず日本国内でも
意外と悩んだり困ったりしてる人いるのかも?と思って記事にします。



※免責事項
今回海外配送とサイト内に記載がある通販サイトを載せますが、
どの地域が対象地域なのか等は当方ではわかりかねます。
(多分承っている可能性が高い情報を選びました)
詳細はそれぞれのお店にご確認くださいませ。

①アマゾン
https://www.amazon.co.jp

言わずもがな、超大型の通販サイト。
「蒔絵筆」で検索すればすごくたくさんの種類が出てきます。
パッと見、ナイロン筆が多め。


②鹿田喜造漆店
https://www.shikataurushi.com
京都の漆屋さん。
「海外発送向けの表記」ページがあるので対応しているみたい。
ちゃんとした蒔絵筆(後述します)が欲しいのならオススメ。


③藤井漆工芸株式会社
http://j-fujii.com
東京の漆屋さん。
以前実店舗の方で螺鈿を購入したり、色漆を藤井さんから買い求めております。
こちらも蒔絵筆に限らず、一通りの漆芸材料が売っています。
よくある質問ページに「海外発送対応」の話が載ってるので気になる方はご覧ください。


以上3店舗が私が調べた中で、海外発送対応をしているお店でした。
日本国内向けであれば、売ってくださるお店の選択肢はもっと増えます。

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そして、「ちゃんとした蒔絵筆」について補足。
これを読んでる方が、どんなものを作りたいのか?どんな線を引きたいのか?
によって最適な筆は変わります。

まず、蒔絵をするのであれば、ちゃんとした蒔絵筆の方が良いでしょう。
根朱替(ねじがわり。猫の毛の筆)は最低1本は必要。
それプラスで地塗筆も必要になります。

筆の太さの種類もブランドもいくつかありますが、
結局どんな模様を描きたいのかによるので割愛します。
ちなみに私が学生時に初めに買った筆は「白軸根朱替筆」でした。

そして毛の種類もいくつかある。
根朱筆(ねじふで。ネズミの毛の筆。最高級とされる)もありますが
これはとても貴重で高価。使いこなすのにも腕が必要なので
初心者の方にはおすすめしません。


次に金継ぎで使う場合。
こちらは先ほどと反対で、ナイロンの筆を使った方が良いです。

そもそも筆は、筆先にある「水毛」という部分が要で
如何にそれを長持ちさせるかで筆の寿命が決まります。

で、金継ぎの場合は
陶器や磁器のザラザラした断面を何度も何度もなぞるため
要である水毛が摩耗し、筆がすぐダメになります。
なのでちゃんとした蒔絵筆を金継ぎに使うのは、正直とても勿体ないです。

ただし、数年使ってきて毛も抜け始めた傷んだ筆を使うのはアリ。

ナイロン筆を使うなら
少しコシがあり、できるだけ毛の長い筆を選べば良いでしょう。
猫やイタチの毛に近いものって言っても伝わるかもしれない。
柔らかすぎる筆は漆の粘り気に負けて、線が引けないから。


ちなみに蒔絵筆は原材料が手に入りづらいことや、
そもそも蒔絵筆を作られる方が年々減っており、
今後はより貴重な道具になって行くことは間違いないです。
なので買われる方は、どうか大切に扱ってください。
これは蒔絵に携わるものであると同時に、動物や作り手の命を思うが故の私からのお願いです。

最後に、数年前に書いた蒔絵筆についての記事のリンクも貼ります。
参考になりますれば幸いです。

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