さてさて、金継ぎ日誌も3日目。
annon【アンノン】デザイナー、タジマミカです。
今までの経過はこちらからご覧ください。
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前回に引き続き、欠けた部位の凹みを錆漆で埋めました。
作業工程的には前回とほぼ変わらない為割愛します。
しいて言うなら
この次の段階で呂色漆を塗ってコーティングするので
その時に使う予定の呂色漆で錆漆を作ってます。
よく中塗りの工程前の錆漆は、その時に使う中塗り漆を
混ぜて作るので(これを共漆(ともうるし。字が違うかも^^;)と言います)
金継ぎもその方が良いかなぁと思い、今回はそうしてみました。
別に生漆で錆を合わせても構いません。
というわけで凹みを錆で埋めた後。
これで完全に段差が無くなりました!
そして、今回はもう一つ。
ご依頼の欠けの反対側にごく薄いヒビを発見しました。!
こちらは深さがないので継ぐというより、
今後の補強の意味で漆を差していきます。
(ヒビの長さ10mmほどです)
まずは面相筆を用意。
陶磁器のヒビや欠けた断面はザラザラしていて、
筆先が擦れていくので、金継ぎにはビニール製の筆が良いかと思います。
そしてヒビに漆を差していきます。
まずはヒビの奥まで漆を浸透させるために
呂色漆を灯油で希釈したもので、ヒビをなぞります。(含浸)
どのくらいこのヒビは漆を吸っていくだろうか?
基本吸わなくなるまで含浸していきますが、
浅いのでこれで終わるかも?
そして元の欠けの部分から広がるヒビにも同じ漆を差しました。
ここまできたらまた乾かしていきます。
次回は研いでまた漆でコーティングする予定です(^ ^)
それでは最後までご覧いただきありがとうございます。
タジマミカでした。