金継ぎ日誌・完結編

annon【アンノン】デザイナー、タジマミカです。

とうとう九谷焼のマグカップ金継ぎの最終回です!
今までのお話はこちら。

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今回は、前回蒔いた青金粉を固めるところからスタート。
そのままだと取れてしまうので、
生漆を灯油で希釈したもので粉固めをします。

塗ったあと。

このままの塗り厚では生漆が厚く
この後の粉磨きが大変なので紙(濾紙など)で
余分な漆を吸い取ります。

吸ったら湿風呂で乾かす。
ガンガンに湿度を与えてしまって構いません。

乾いたら、極少量の油+砥の粉を混ぜたもので磨いていきます。
ちなみに砥の粉は錆漆を作る際にも登場した粉です。
東急ハンズやホームセンターなどでも買えます。

で、磨いた後がこちら

2枚目の写真が特に分かりやすいですが光ってます。
上手く光らせる事が出来たら金継ぎの完成です!

欠け1ヶ所、ヒビ1ヶ所
価格:¥3,700-(青金粉使用)
期間:約1ヶ月ちょっと


今回はマグカップのお色味が青緑でしたので、
青金(金と銀の合金)をご提案いたしました。
勿論金や銀でもお直しは可能です(^^)

 

ちなみに私の金継ぎでは、なるべく傷の通りにお直しするようにしてます。

理由は2つ。
①傷もその器が辿ってきた足跡だと考えているから
②文化財修理の分野では「現状維持修理」が主流だから

現状維持修理については文部科学省のこちらのページが参考になります。

 

簡単に言うと、たとえば仏像が手足を欠損していても、
現状のままで保存に耐えうる程度の修理のみを行うということ。
「このままだと壊れそう」「構造上に不安が…」という場合以外は、
補作を行なわないことです。

以前ヨーロッパで宗教画の修復をしたら、
オリジナルとかけ離れたものになった事件(?)ありましたよね。
そういうオリジナリティーは、お直しには要らないと思ってます。
なので放置しておくと割れに繋がる場合を除いて、必要以上のお直しはしません。

それにさ、お客さまと器の仲に割って入るような感じして気が引けるから…(^^;

 

長い時間お待たせいたしましたが
またこの子でお茶を召し上がってくださいね!

最後までご覧いただきありがとうございます。
タジマミカでした。

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